注意しても変わらない職員への関わり方とは?
目次
「何回言えば分かるの?」と思ったことはありませんか
後輩育成でよくある悩み
後輩や新人を指導していると、
「この前も言ったよね」 「何回言えば分かるんだろう」
そんなふうに感じてしまうことはないでしょうか。
実際、同じことを何度も注意しているのに改善されず、悩んでいる先輩職員や管理職の方は少なくありません。
しかし、その職員は本当に「分かっていない」のでしょうか。
今回の動画では、介護現場でよくある事例をもとに、注意しても変わらない職員への関わり方についてお話ししました。
「理解している」と「できる」は別の話
注意を繰り返しても変わらない理由
例えば、入職して半年のAさん。
仕事は真面目ですが、利用者様の変化に気付いても先輩への報告が遅れてしまうことがあります。
先輩は、「何かあったら報告してね」と伝えます。
Aさんも、「分かりました」と答えます。
それでも同じことが繰り返される。
このような場面では、
「本人のやる気がない」
と考えてしまいがちです。
しかし実際には、分かっていることと、実際に行動できることは別なのです。
注意を増やす前に考えたいこと
「なぜできないのか」を一緒に考える
何度言っても改善しないとき、さらに強く注意したくなることがあります。
しかし、「何回言えば分かるの?」と思ったときこそ、指導方法を変えるタイミングかもしれません。
例えばAさんに、「どうして報告が遅くなったと思う?」と聞いてみたところ、
「どの程度なら報告すべきなのか分からなくて…」という答えが返ってきました。
つまりAさんは、報告する気がなかったのではなく、報告する基準が分からなかったのです。
曖昧な指示を具体的な行動へ変える
行動できる状態をつくる
「ちゃんと報告して」という言葉は、一見分かりやすそうに見えます。
しかし実際には、
- どんな場面で?
- どの程度なら?
- 何を報告するのか?
が人によって違って理解されていることがあります。
そこで、
- いつもと違うと感じたら報告する
- 判断に迷ったら相談する
- 小さな変化でも共有する
など、具体的な基準を一緒に決めることが重要です。
意外とできていない「できた時の声かけ」
行動を定着させるために
人材育成で見落とされがちなのが、できた時のフィードバックです。
例えば後日、Aさんが「判断に迷ったので相談してもいいですか?」と声をかけてくれたとします。
その時、「うん、分かった」だけで終わらせていないでしょうか。
「今みたいに迷ったら相談してくれると助かるよ」と伝えることで、本人は「こういう時に報告すればいいんだ」と学ぶことができます。
できていない時だけでなく、できた時に認めることが行動定着につながります。
「本人の意識の問題」で終わらせない
見えない原因を探してみる
もちろん全てのケースが同じではありません。
など、背景は人によって異なります。
- やり方が分かっていない
- 忙しくなると忘れてしまう
- 必要性を理解していない
だからこそ、「やる気がない」と決めつける前に、
- なぜできなかったと思う?
- どこで困った?
- 次はどうしたらできそう?
と問いかけることが大切です。
注意する人ではなく、一緒に考える人へ
後輩育成の視点を変える
後輩育成で大切なのは、注意して分からせることだけではありません。
その人が実際に行動できるようになるまで支援することです。
「何回言ったか」ではなく、「どうしたらこの人ができるようになるか」を考える。
その視点が持てるようになると、後輩との関わり方も大きく変わっていきます。
動画で詳しく解説しています
後輩育成のヒントとして
今回ご紹介した内容は、YouTube動画で具体例を交えながら詳しく解説しています。
新人育成や後輩指導に悩んでいる方は、ぜひ動画もあわせてご覧ください。
