職場の人間関係が悪いとき、管理職が最初にやるべきこと
目次
人間関係が悪い職場で最初にやるべきこととは
実は“よかれと思った対応”が逆効果になることも
前回は、「職員の本音を引き出す声かけのコツ」についてお話ししました。
職員とのコミュニケーションでは、「大丈夫?」ではなく、具体的に聞くこと、最後まで話を聴くこと、否定せず受け止めることが大切であり、管理職には「話し上手」よりも「聴き上手」であることが求められる、という内容でした。
では、そうして職員の声に耳を傾けていく中で、「どうも職場の人間関係がうまくいっていない」 「複数の職員から同じような不満が聞こえてくる」そんな状況が見えてきた場合、管理職はどのように対応すればよいのでしょうか。
そのときによく行われるのが、
「みんなを集めて話し合いをする」 「どちらが悪いのかをはっきりさせる」
という対応です。
しかし実は、こうした対応がかえって人間関係を悪化させてしまうことがあります。
今回の動画では、人間関係が悪い職場で最初にやるべきことについてお話しします。
まずは前回の動画をご覧いただき、そのうえで今回の内容もあわせてご覧いただくと、職員とのコミュニケーションから職場改善へとつながる流れをより理解していただけると思います。
(
よくある失敗① いきなり全員で話し合う
本音は会議室では出てこない
人間関係の悪化が起きたとき、「みんなで本音を話そう」 「思っていることを言い合おう」という場を設けるケースがあります。
一見すると良い取り組みに見えますが、本当に本音は出るのでしょうか。
例えば、自分が悩んでいる相手が同じ部屋にいる状況を想像してみてください。
多くの方は、
- 空気が悪くなりそう
- あとで気まずくなりそう
- 面倒なことになりそう
と考え、本音を飲み込んでしまいます。
結果として、本当の課題が見えないまま話し合いが終わってしまうことがあります。
よくある失敗② どちらが悪いかを決めようとする
犯人探しでは問題は解決しない
管理職としては、「原因を明確にしたい」 「どちらに問題があるのか知りたい」と思うこともあるでしょう。
しかし、人間関係の問題は一方だけに原因があるケースばかりではありません。
「あなたが悪い」 「いや、自分は悪くない」
という話になると、むしろ対立は深まってしまいます。
大切なのは犯人探しではなく、「何が起きていたのか」という事実を整理することです。
まずは一人ひとりから話を聴く
本当に知るべきなのは“事実”と“背景”
人間関係改善の第一歩は、個別に話を聴くことです。
例えば、
- 最近働きにくいと感じることはありますか?
- 職場でもっと良くなればいいと思うことはありますか?
といった質問から始めてみましょう。
ここで重要なのは、「誰が悪いのか」を聞くことではなく、
- どんな出来事があったのか
- どう感じたのか
を丁寧に確認することです。
原因は人ではなく“仕組み”かもしれない
共通して出てくる声に注目する
個別に話を聴いていくと、
- 情報共有がうまくできていない
- 忙しすぎて余裕がない
- 役割が曖昧になっている
など、共通する課題が見えてくることがあります。つまり、人間関係の問題に見えていたものが、実は仕組みや組織運営の問題だったというケースも少なくありません。
話し合いをするのはその後でいい
問題の整理ができて初めて意味のある場になる
個別ヒアリングによって事実や課題が整理できた後であれば、全体で改善策を話し合う意味が生まれます。 順番を間違えないことが、職場改善の重要なポイントです。
動画で詳しく解説しています
働きやすい職場づくりのヒントとして
今回ご紹介した内容は、YouTube動画でより具体的な事例を交えながら解説しています。
職場の人間関係に課題を感じている方や、管理職としてどのように関わるべきか悩んでいる方は、ぜひ動画もあわせてご覧ください。
