組織を強くするモチベーションコラム
人材定着

新しい価値観基準へのシフト

これまで目指していたのは、標準規格「大人ライン」

私たちは幼い頃から、よほど特別な事情がない限りだいたい「オトナ」=「社会人」を目指します。そして、1日8時間以上の、つまり起きている半分以上の時間を「働く」ことに費やします。仕事上や人間関係に大きなトラブルや危険がないように、できれば社会に貢献するような人になるために、「教育の義務」により学校という場所で、様々な知識・技術を学びます。無限の可能性を持つ形のない私たちを、図のような「標準規格」(大人ライン)以上に育成するための教育です。

大人ライン

標準規格を目指しつつ、守り育てた凸凹の個性

学校では標準規格を大量育成するので、なるべく凸凹のない完成形が良しとされます。欲を言えば目指す究極のゴールは100点満点「オール5」です。しかし、同じ教育を受けてもその成果は、個人個人で出来上がりが異なって、一人も同じ顔がない様に、飛び出たところや凹んだところが当然出てきます。それが各々の強み個性であり「自分らしさ」というものです。

学校では「一人で成果を出し」、社会では「皆で成果を出す」

そのようにして「標準的なオトナ規格」を目指し、個人的な向上に努力してきた私たち。しかし、社会に出て組織の一員となると、今度は尺度が少し変わってきます。

組織は、様々な価値観、個性、「自分らしさ」を持った多くの人々が、業界・職業・職種ごとに集まって、上記の3つの要素をもとに効率的に成果を上げていくところです。

学校では基本的に自分のスキルや成果が上がるだけで良かったのですが、組織社会に出ると「一緒に働いて成果を出す」ことが求められます。これまでは「個」の成長を軸に努力してきましたが、これからは視野を広げ「組織と成果」の両方に目を向けていかねばなりません。

全体のことを考えながら、個々の凸凹を組み合わせてお互いを補い合い、共に働き成果を求めていくことが組織社会の基礎基本となる考え方です。

「わからない」「できない」と言える、凹んでも励まされる環境づくり

一人ひとりできること、得意なことがあるように、わからないこと、ニガテなこともあるはずです。当然努力は必要ですが、複数名で成果を出す「組織」では、自分だけで努力してもわからないことや、できないこと、失敗や躓きは、致命的にならない小さなうちに、いち早く周囲に相談し、「誰か」の目や手を借りてもOKです。いえ、むしろダブルチェック、それ以上に協力して、いかに早く正確に成果を出すかが大切です。もしかしたら新入職員の彼らは、その尺度が変わったことを知らずにいるかもしれません。わからないまま、ひとりで抱え込んだ末に大きなミスになるよりも、ぜひ「できない」「わからない」と言えるように配慮してあげましょう。

また、一人でも業務が遂行できるようになるまでは、当然失敗もし、叱責を受けることもあるでしょう。そんな時、上司や先輩からの部下への関わり方が大きく影響してきます。現代社会は多様な価値観、個性が大切とされ、むしろ個性特性が欲しいという企業も多くなっています。そして、人格を尊重し子供の頃から個人の主張や個別性が、若干過剰なくらい守られ、上司の方々も「ハラスメントになりはしないか」、「辞められてしまっては…」と、指導叱責がしづらいという声をよく耳にします。

しかし、正当な指導叱責は当たり前です。叱られれば凹んだり、叱った人と心の溝を感じることもあるでしょう。だからこそ、何でも言える、または叱られて溝ができても早期に修復できる関係性が大切です。そんなときのためにも、まずは周囲になんでも相談できる雰囲気を創る、良質な人間関係を、いち早く築くことができるような環境を整えてあげることは、人事や上司の大切な仕事なのです。

これからが本当のスタート!

入職後1か月は準備体操のようなもの。求められる職種の姿、なりたい自分の姿に向かって、これからが本当のスタートです。個人を軸とした皆が同じ意識を持つ「学生」から、組織を軸とした多様性のある「社会人」へ。長期連休で、振出しに戻った新入職員のモチベーションを、フォローアップする恰好の時期です。

さぁ、これからは自分だけの成果ではなく「誰かと一緒により良い成果を作り出す」ことを目指して環境を整えつつ、新入職員の皆さんに、研修などを活用して価値観の基準のシフトを上手にさせていきましょう!

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