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新入職員がデビューして半年が経ちました! ところであなたの社会人スキルは合格点?それとも・・・

みなさんこんにちは。クリエイト研修開発部です。

もう終了してしまいましたが、毎年3月に「公共財団法人日本生産性本部」から新入職員の特徴とタイプが発表されていたのはご存知でしょうか?

これは、その年に新卒入社の特徴や就職・採用環境の動向について調査研究を行い、新入職員の特徴をまとめたものだそうです。テレビやニュースで話題になること結構ありましたよね。

ここで一部ご紹介しますと、昭和48年度入社の「パンダ型」の「おとなしく可愛いが、人になつかず世話が大変」であったり、平成18年度入社の「ブログ型」の「ネット上での交流で、他者に自己認知や共感を求めたがる一方で、他人の評 価で萎縮しやすい傾向もあり、暖かい眼差しと共感が育成の鍵」など誉めているのか、けなしているのか わからない例えに困惑します。【「出典:公益財団法人 日本生産性本部」】

近年印象的だったタイプは、平成24年度の「奇跡の一本松型」で『困難な就職活動の中での「頑張り」』と特徴づけています。大卒予定者の就職内定率が過去3番目に低い(80.5%)という厳しい状況のなか、就職戦線を乗り越えてきた若者たちの頑張りを称賛したいとのことで命名されたようです。

新入職員を型やタイプに押し付けるのは簡単です。でも現場の受け入れ態勢も問われています。

学生から社会人へ、マインドチェンジ

マインドセットとは、「考え方、思想を変えること」を意味しています。その他にも物の見方や思想パターンを変える場合にも使います。

つまり、新入職員が早い段階で学生気分を払拭し、「意識改革」を行っていかなければなりません。

それでは社会人としてのマインドとは一体どういったものでしょうか。

例えば学生の頃は自分の好きな髪形(髪色)や好きな服装、おしゃれを自己満足でできましたが、社会人の服装で大事なことは「他人にどう見られているか?」と常に相手中心の目線を持って考えなければなりません。

人間関係においては、年代も立場も様々な方々と付き合っていかなければならず、同年代の気の合う好きな友達と付き合っていた学生時代とはコミュニケーションの取り方が変わってきます。

学校では先生がいて自分の不足している知識やスキルなどお金を出して学び、インプットする場でしたが、職場はそうではありません。職場とは一人ひとりがサービスを提供する場であり、知識・経験・スキルなどを常にアウトプットしていかなければなりません。年齢や社歴に関係なく、新入職員もそのような心構えでいなければならないのです。

そういったことを現場担当者は新入職員に対して納得感を持たせるよう指導していかなければなりません。

ところで、経済産業省が提唱している「社会人基礎力」をご存知でしょうか?

「前に踏み出す力(アクション)」「考え抜く力(シンキング)」「チームで働く力(チームワーク)」この3つの能力が社会人基礎力として定義されています。


【参考:経済産業省HPより】

では、みさんさんはこの社会人基礎力合格点でしょうか?

どの能力も新入職員には1日でも早くにつけてほしいものですが、今回は「チームで働く力(チームワーク)」に焦点を置き、協働の意識を持たせられるようなコミュニケーションの取り方をお伝えしていきたいと思います。

それでは、チームで働く力に必要な力を再確認してみましょう。

以下の6つの要素能力が備わって「チームで働く力(チームワーク)」は発揮されます。

  • 発信力・・・自分の意見をわかりやすく伝える力
  • 傾聴力・・・相手の意見を丁寧に聴く力
  • 柔軟性・・・意見の違いや相手の立場を理解する力
  • 情況把握力・・・自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力
  • 規律性・・・社会のルールや人との約束を守る力
  • ストレスコントロール力・・・ストレスの発生源に対応する力

現場担当者や育成担当者はまずご自身がこの要素を備えているか、いま一度、日頃の態度を見つめ直してみましょう。

この中でも新入職員に対しては「傾聴力」が必要とされます。現場の方々は患者様、ご利用者様へ傾聴を実践されている方は多いかと思いますが、職員同士だと日頃の忙しさから、なかなかできていないことが実状ではないでしょうか。さらに新入職員に限っては、まずは先輩の指示・指導を受けることが優先順位としては高く、自らの発言権は質問するぐらいでしょう。しかしこの新入職員からの質問を「聴く」という姿勢があなたと新入職員の関係性をより強固なものにしていきます。

コミュニケーションの1つであるこの「傾聴力」には相手を承認する行為が含まれています。承認することで新入職員は集団の中で自分の居場所を見つけることができ、安心して業務に取り組むことができます。「傾聴力」という姿勢ひとつで、あなたの信頼を与えることができ新入職員は「受け止めてもらえた」「理解してくれた」と感じられます。その他にも、意見を伝えることや、日常会話も弾むといった効果が期待できるでしょう。

この信頼関係を築く「聴く」コミュニケーションは、日頃から意識していないとなかなか実行できません。実はポイントもいくつかあります。その1つとしては、「うなずき、あいづち」を行い、興味があるという姿勢を表現することです。表情を交えながらの会話は意外とできていないことがあります。一度鏡の前で練習してみることをお勧めします。

次回はチームビルディングの必要性についてお伝えします。

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