組織を強くするモチベーションコラム
組織マネジメント

チームで働く力とは?チームビルディングの必要性

前回は、チームで働く力として必要な要素である「傾聴」について触れました。

今回はチームビルディングについてお伝えします。

チームビルディングとは、考え方や価値観が異なるメンバーがチームとなり、個々の能力を最大限に発揮しながらゴールを目指すチームマネジメント法の1つです。

新入職員が入職し、また人事異動などで人の入れ替わりが起こる時期は、今までのチームに新たな風を吹かせます。しかし考え方の違う人同士がチームとして機能するまでには、混乱や対立を乗り越えるプロセスを踏まなければなりません。このプロセスを「タックマンモデル」といいます。

  • 形成期:メンバーが集められ関係性を築いていく時期
  • 混乱期:メンバーの考え方の枠組みや感情がぶつかり合う時期
  • 統一期:共通の規範や役割分担ができあがっていく時期
  • 機能期:チームとして機能し、成果を出していく時期

以上の段階を経ることで活性化されたチームができます。4月~5月は①の形成期だと思われます。お互いが本音を隠しており、緊張感をもっている時期です。

さて、4月から約半年経ちましたが、あなたの職場ではどの段階にいますか?

チームとして、成果を出し続ける「機能期」に向けて、みなさんはメンバーの様子(特に新入職員)の状態を観察していかなければなりません。メンバーの状況やチーム全体の状況を同時に把握し、読み取っていくのです。それはメンバーから発せられる言葉だけでなく、感情を表す「非言語メッセージ」も含まれています。口調、表情、態度、普段から観察できていますか?新入職員はいきいきと働いていますか?

チームが一つになることで業務効率はあがり、本来の目的である「患者様やご利用者様のため」に繋がります。

新入職員に協働の意識を持って業務に取り組んでもらうには、前回でもお伝えした通り、学生から社会人へとマインドチェンジをすること、社会人としてのマナーを理解し、体現できるようになること、そしてあなた自身が協働の意識をもって業務に取り組むことです。これが足りていなければ、新入職員は社会人としての心構えや思考が確立されず、納得感を持って業務に取り組むことができにくいでしょう。「鉄は熱いうちに打て」と言うように、入職して少し余裕が出てきたこの時期に研修でこれらを学ぶことは効果的なのです。

日本教育クリエイトでは、介護・医療・保育業界に特化した内容の新人教育研修を行っています。例えば接遇マナー研修も医療機関向け、介護施設向けの内容があります。保育業界では保護者対応研修を行っています。接遇マナー研修に加えて、社会人としての確立を早い段階で行うことは必須だと言えるのではないでしょうか。

特に人手不足が叫ばれている医療・福祉・保育業界の新入職員は貴重な人材です。この「人材」を「人財」にするのも「人罪」にするのも本人の資質以外に、現場の受け入れや教育体制にかかっているのです。

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