【経営的視点を持った管理者育成】待っていても入所者は来ない|これからの介護施設に必要な「利用率管理」の本質
目次
待っていても入所者は来ない時代へ
利用率管理の本質を考える
前回の動画では、「介護施設の経営危機はもう始まっている。管理職に必要な“経営視点”とは」というテーマでお話ししました。
介護施設を取り巻く経営環境は年々厳しくなっており、これからの管理職には現場運営だけでなく、利用率やコストなどの経営指標にも目を向けることが求められるという内容でした。
では実際に、経営的視点を持つ管理職は何を見ればよいのでしょうか。
今回の動画では、その答えの一つである「利用率管理」に焦点を当ててお話しします。
まずは前回の動画をご覧いただき、そのうえで今回の内容もあわせてご覧いただくと、より理解が深まると思います。
空床は経営に直結する問題
売上は減るのに費用は残る
介護施設の経営で最も怖いものの一つが「空床」です。
ベッドが空いていても、
- 人件費
- 水道光熱費
- 建物維持費
といった費用は発生し続けます。
つまり空床とは、
売上だけが減り、費用は残る状態
とも言えます。
黒字施設と赤字施設の違いとは
利用率管理に差が表れる
福祉医療機構の分析では、赤字施設は黒字施設と比較して、
- 特養入所利用率
- 短期入所利用率
- 待機登録者数
などが低い傾向にあります。
つまり、赤字施設は単純にコストが高いだけではなく、
収益を確保する仕組みづくりにも差がある
ということです。
黒字施設は「待っていない」
空床を放置しない仕組みがある
黒字施設では、
- 空床が出たらすぐ次の入所につなげる
- 空床利用型ショートステイを活用する
- ケアマネジャーとの関係づくりを行う
- 見学や家族説明をスムーズに行う
といった取り組みが行われています。
つまり、待っているのではなく、自ら利用率を維持する仕組みを作っているのです。
利用率管理は相談員だけの仕事ではない
現場と管理職の連携が重要
入所調整や地域連携を生活相談員任せにしていないでしょうか。
- 現場は受け入れ体制を整えられているか
- ショートステイを戦略的に活用できているか
- ケアマネジャーに施設の強みが伝わっているか
こうした点も利用率に大きく影響します。
利用率向上は一部署だけの仕事ではなく、組織全体で取り組むべき課題です。
数字を見るだけでは意味がない
原因まで見にいくことが重要
利用率が下がったとき、「数字が悪い」で終わらせてしまっていないでしょうか。
本来見るべきは、
- なぜ空床が増えたのか
- なぜ紹介が減ったのか
- なぜ受け入れに時間がかかるのか
- なぜ選ばれなくなったのか
という原因です。
数字は結果であり、本当の課題はその背景にあります。
経営的視点を持つ管理職が必要な理由
現場任せでは経営は守れない
施設長や事務長だけが数字を見る時代ではありません。
管理職にも、
- 利用率
- 空床期間
- 加算算定状況
- 紹介件数
- 利用者単価
といった数字を見る視点が求められています。
数字を見て課題に気づき、現場の改善につなげられる管理職こそ、これからの施設経営を支える存在になります。
動画で詳しく解説しています
利用率管理を見直すきっかけに
今回ご紹介した内容は、YouTube動画でより詳しく解説しています。
利用率管理や管理職育成について考えるきっかけとして、ぜひ動画もあわせてご覧ください。
