【経営的視点を持った管理者育成】数字を読める管理職が施設を救う|経営と現場をつなぐ管理職育成4ステップ
目次
数字を読める管理職が施設を救う
経営と現場をつなぐ人材育成とは
前回の動画では、「待っていても入所者は来ない。これからの介護施設に必要な利用率管理」についてお話ししました。
利用率は単なる結果ではなく、
- 地域連携
- 入所調整
- 空床管理
- 家族対応
- 現場の受け入れ体制
など、さまざまな要素の積み重ねによって決まるものであり、管理職には数字の背景を見る力が求められるという内容でした。
では、そのような経営的視点を持った管理職はどのように育成すればよいのでしょうか。
今回はシリーズ最終回として、経営と現場をつなぐ管理職育成の4ステップについてご紹介します。
まずは前回の動画をご覧いただき、そのうえで今回の内容もあわせてご覧いただくと、より理解が深まると思います。
なぜ今、管理職育成が必要なのか
現場を回すだけでは施設を守れない時代へ
介護施設を取り巻く経営環境は年々厳しくなっています。
人件費や物価、水道光熱費などのコストは上昇し続けており、人口減少によって利用者確保も難しくなりつつあります。
こうした状況の中で危険なのは、「数字は施設長や事務長が見るもの」 「利用率は相談員の仕事」 「加算は事務の仕事」という考え方です。
実際には、数字を動かしているのは現場であり、管理職の行動が経営に大きく影響しています。
ステップ① 危機感を持つ
まずは現実を知ることから始める
育成の第一歩は、危機感を持つことです。
- 赤字施設の増加
- 人材不足
- 待機者の減少
- 人口減少
といった現実を理解し、「自施設も例外ではない」と認識することが重要です。
ただし、不安をあおることが目的ではありません。
現場を守るために経営を考えるという視点を持つことが大切です。
ステップ② 数字と現場をつなげる
数字の裏側にある原因を見る
例えば利用率が下がっている場合、単純に「利用者が減った」と考えるのではなく、
- 空床情報の共有はできているか
- 見学対応はスムーズか
- 入所までの流れに問題はないか
といった現場の課題を見る必要があります。
数字は結果であり、本当の改善ポイントは現場にあることが少なくありません。
ステップ③ 施設規模や地域特性を理解する
同じ正解が通用するとは限らない
改善策は施設によって異なります。
小規模施設では、
- 業務のムダ削減
- 記録の標準化
- 食材ロスの削減
などが重要になるかもしれません。
一方で過疎地域では、
- 医療機関との連携
- ケアマネジャーとの関係づくり
- 地域への情報発信
が大きな意味を持ちます。 自施設に合った改善策を考える力が必要です。
ステップ④ 改善行動に落とし込む
「勉強になった」で終わらせない
研修で最も避けたいのは、「勉強になりました」で終わってしまうことです。
例えば、
- 空床期間を短縮する
- 見学対応を標準化する
- 申し送り時間を短縮する
- 記録の重複を減らす
など、具体的な行動に落とし込むことが重要です。
そして改善後に、
- 利用率はどう変わったか
- 残業時間は減ったか
- 空床期間は短縮したか
を確認することで、数字と現場のつながりが見えてきます。
数字は現場を責めるためのものではない
施設を守るための道具として活用する
管理職に必要なのは、財務諸表を完璧に読めることではありません。
大切なのは、
- 利用率
- 加算
- 人件費
- 空床期間
- 残業時間
などの数字を見て、「なぜこうなったのか」 「何を改善できるのか」を考えられることです。
数字は現場を責めるためではなく、施設を守るための道具です。
動画で詳しく解説しています
管理職育成を見直すきっかけとして
今回ご紹介した内容は、YouTube動画でより詳しく解説しています。
管理職育成や組織づくりに課題を感じている方は、ぜひ動画もあわせてご覧ください。
