「会議で決めたのに…」がなくならない本当の理由
目次
会議で決めたのに、なぜ現場は変わらないのか
「決めた=浸透した」ではない
会議ではしっかり話し合いをした。参加者も納得した。議事録も作成した。
それなのに、1か月後には誰も実践していない。
そんな経験はないでしょうか。
多くの職場では、
「職員の意識が低い」 「伝達ができていない」という話になりがちです。
しかし実際には、職員の問題ではなく、
会議で決めたことを現場に落とし込む仕組みが不足しているケースが少なくありません。
今回の動画では、会議で決めたことが現場に浸透しない3つの理由についてお話ししました。
「決まった」「伝わった」「できる」は別の話
会議はゴールではなくスタート
例えば、「利用者様の小さな変化も必ず共有しましょう」というルールを会議で決めたとします。
参加者も納得し、議事録にも残し、各部署へ伝達した。
これで浸透すると思いがちです。
しかし実際には、
- どの程度の変化なら報告するのか
- 誰に伝えるのか
- どの方法で共有するのか
という認識が職員によってバラバラになっていることがあります。
ここで理解しておきたいのは、「決まった」「伝わった」「できる」はそれぞれ別の段階である
ということです。
原因① 現場の行動まで具体化されていない
方向性だけでは人は動けない
会議ではよく、
- 情報共有を徹底しましょう
- チームで連携しましょう
- 声かけを大切にしましょう
という話が出ます。
方向性としては間違っていません。
しかし現場の職員からすると、「結局、明日から何をすればいいの?」となってしまうことがあります。
例えば、「情報共有を徹底する」なら、「利用者様にいつもと違う様子があったら、その日のうちに誰へどの方法で共有する」ところまで具体化する必要があります。
原因② 「伝達した」で終わっている
伝えたことと理解したことは違う
会議内容を、
- 申し送りノートに書く
- グループチャットに送る
- 掲示板に貼る
こうした方法で共有することは大切です。
しかし、情報を送ったことと、相手が理解したことは同じではありません。
特に医療・介護現場では、
- 早番
- 遅番
- 夜勤
- 非常勤職員
など勤務形態も様々です。
だからこそ、「今回変わったポイントは何だった?」と確認するなど、一方通行ではなく双方向のコミュニケーションが重要になります。
原因③ 決めた後を確認していない
定着にはフォローが欠かせない
もっとも見落とされやすいのが、決めた後の確認です。
新しいルールを決めても、
- 1週間後
- 1か月後
に何も確認しなければ、「前のやり方でも大丈夫そうだな」と自然に元の状態へ戻ってしまいます。
そのため、
- 実際にやってみてどうだったか
- やりにくい点はなかったか
- 修正した方がよい点はないか
を定期的に確認することが必要です。
会議のゴールを変えてみる
「決める」から「定着させる」へ
会議というと、「何を決めるか」に意識が向きがちです。
しかし本当に大切なのは、現場の行動が変わることです。
そのためには、
- 誰がやるのか
- 何をやるのか
- いつまでにやるのか
- いつ確認するのか
まで決めておく必要があります。
会議は決めて終わる場所ではなく、現場の行動変容を設計する場所なのかもしれません。
動画で詳しく解説しています
会議運営を見直すヒントとして
今回ご紹介した内容は、YouTube動画で具体的な事例を交えながら詳しく解説しています。
「会議で決めたことが現場で続かない」 「職員への浸透に課題を感じる」
そんな方は、ぜひ動画もあわせてご覧ください。
