人事評価制度は作る前が重要!失敗しないための3つの準備
目次
評価制度づくりで失敗しないために
制度を作る前に、まず考えるべきこと
「人事評価制度を作りたい」
そう考えたとき、多くの法人はまず評価シートや評価項目づくりから始めようとします。
しかし、評価制度の構築は思っている以上に難しく、
- 作ったものの運用できない
- 項目が多すぎて現場が回らない
- 評価基準が曖昧で納得感が得られない
といった問題が発生することも少なくありません。
今回の動画では、評価制度を作る前に必ず整理しておきたいポイントについて解説しています。
前回の動画では、評価制度が形骸化する原因についてお話ししました。
制度があっても運用されなければ意味がありません。だからこそ今回は、「制度を作る前の準備」に焦点を当ててお伝えします。
評価制度づくりでよくある失敗
いきなり評価シートを作ろうとしていないか
評価制度を導入しようと考えたとき、
- インターネットで見つけた評価シートを使う
- 無料公開されている様式を流用する
- 他法人の制度を参考にする
といった形でスタートするケースがあります。
もちろん参考にすること自体は悪いことではありません。
しかし、自法人が求める人物像や理念が整理されていないまま制度を作ると、
「何を評価したいのか分からない」
という状態になってしまいます。結果として、運用が続かず途中で止まってしまうケースも少なくありません。
① 人事評価の理念を明確にする
どんな人を評価する組織なのかを決める
人事評価制度を作るうえで最初に考えるべきなのは、
「どんな人を評価したいのか」
ということです。
例えば、
- 利用者様第一で行動できる人
- チームワークを大切にできる人
- 主体的に改善提案できる人
など、法人によって重視する価値観は異なります。
だからこそ、
「評価される人とはどのような人なのか」
を明確にしておく必要があります。
この軸が定まることで、その後の評価項目や評価基準にも一貫性が生まれます。
② 評価区分を明確にする
職種別ではなく階層別から始める
制度構築で挫折しやすいポイントの一つが、
「職種ごとに細かく評価項目を作ろうとすること」
です。
医療・介護業界には、
- 医師
- 看護師
- 介護職
- ケアマネジャー
- 事務職
など、さまざまな職種があります。
最初からそれぞれに細かな評価項目を作ろうとすると、制度が非常に複雑になります。
そこでおすすめなのが、階層ごとの整理です。
例えば、
- 新人・若手層(指示通りに行動できる)
- 中堅層(自ら考えて行動できる)
- 管理職層(人を動かし組織を導ける)
という形で整理すると、制度構築のハードルを下げることができます。
③ 求める人材像を具体化する
評価項目は人材像から生まれる
理念と評価区分が決まったら、次に行うのが人材像の明確化です。
例えば、
「中堅職員に求める役割は何か」
「管理者に期待する行動は何か」
を具体的に整理します。
この作業を行うことで、
- 評価項目の方向性が定まる
- 評価基準のズレが少なくなる
- 主観的な評価を減らせる
という効果があります。
逆に、この部分が曖昧なまま制度を作ると、評価者ごとの判断基準に差が生まれやすくなります。
急がば回れが成功への近道
土台づくりが制度定着を左右する
評価制度を早く作りたいと思うと、つい評価項目づくりから始めたくなります。
しかし、
- 評価理念
- 評価区分
- 求める人材像
この3つを整理することが、結果として制度づくりの近道になります。
土台ができていれば、その後の評価項目づくりもスムーズに進みます。
次回はいよいよ評価項目づくりへ
制度設計の具体的な進め方を解説
今回ご紹介した3つの準備ができれば、次はいよいよ評価項目を決めていく段階です。
次回の動画では、「評価項目をどのように作ればよいのか」について、具体的にお話しする予定です。
制度を作りたい、見直したいとお考えの方は、ぜひシリーズを通してご覧ください。
