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人材定着

【教育担当者必見!】新人研修で絶対に伝えるべき内容とは?

新人研修は“内容”が重要!やるだけでは意味がない


多くの業種業界で「人手不足」が問題となっています。それゆえ、あらゆる企業で有能な人材の採用・育成・定着が重要視されています。しかしながら、そういった社会状況であるにもかかわらず、新人研修が軽視されている現状もあるのです。

新人研修は、やることが「目的」ではありません。何のために新人研修があるのか?どのような新人研修を実施するのか?どうすれば新人研修の効果は出るのか?これらを意識していない新人研修では、ただ単に「やっただけ」になってしまって「新人が育たない」とか「新人がすぐに辞めてしまう」という問題はなくなりません。

何事も「最初が肝心」ということです。費用と時間をかけるだけの意味と効果のある新人研修を計画しましょう。

新人研修を行う目的

何のために新人研修が必要なのでしょうか?この問いに答えられずに、新人研修は「やることが当たり前」で終わってしまって、その意味や目的を考えることなく過ごしていたら非常に危険です。

自分自身が新人であった頃を思い返しながら、意味と目的を再確認してみましょう。

そもそも新人研修とは?

新人研修は、組織や職場に新しく入った社員や職員が対象です。新卒採用のイメージが強いですが、経験者の中途採用や転職による入社も含まれます。ここを間違えてしまうと、「今回は中途採用で知識も経験もあるから研修は不要」などという誤った認識を起こしてしまいます。

確かに、すでに社会人経験のある方に対して、ビジネスマナーや基本を教える必要はあまりないかもしれません。だからと言って、新人研修が不要とはなりません。だからこそ、新人研修を行う目的が重要になるのです。

新人研修を行う目的

新人研修を行う目的は決して一つではありませんが、最も重要な目的は「組織や職場で活躍する人材を育成する土台を形成する」ことと言えるのではないでしょうか。

少し乱暴な表現ですが、新人研修を行わないということは、人材を育成しようとする体制がないと言えます。人材育成の土台形成を前提(大きな目的)として、新人研修を受ける対象者から目的や内容を考える必要があるのです。

例えば、新卒で社会人1年目の方が対象なら、学生意識からの離脱や社会人としての自覚を持ってもらうことも目的として、社会人として必要な一般常識やビジネスマナーの習得などを行います。
では、中途採用の方に対してだとどうでしょうか?上記の内容も、おさらい程度に必要と思いますが、経験者であれば即戦力化を目的として内容を考える必要があると言えます。

そして、新卒でも中途でも「早く職場に慣れてもらうため」や「組織の一員である自覚を持ってもらうため」に職場ルールの理解や理念浸透が考えられます。他にも「職員同士の関係性を構築するため」や「就業に向けてモチベーションを向上させるため」などがあります。

新人研修で使える“内容”

新人研修の内容は、目的に沿った内容でなければ効果が期待できません。先にも書いたとおり、対象や目的が異なるのに同じ内容では「ただやっただけ」になってしまいます。

具体的な中身を考える前に、どの目的に対してどの内容で行うことが最も効果的なのかを考えるようにしましょう。

オリエンテーション

オリエンテーションでは主に、会社や組織の歴史理念や方針組織構造などを紹介しますが、これは必須というべき内容でしょう。

これから自分が働く組織・職場がどのような未来を目指しているのか、どのようなビジョンを掲げているのか、これまでどのように歩んできたのか、それらを理解せずしてその組織の一員である誇りは持てないからです。

グループワーク

グループワークは、参加者を少人数に分けてグループ単位で課題に取り組んだり、ディスカッションを行ったりします。

グループで協力してワークを行うことは、「仕事や業務は一人で行うものではない」ということにも通じ、お互いへの理解を深めたりコミュニケーションを促進するトレーニングにもなります。

レクリエーション

レクリエーションは、参加者をチーム分けしてゲームを行ったり、研修の本題に入る前の緊張を和らげたりします。

グループワーク同様にコミュニケーションを促進する効果が期待できるほか、同じ目標を目指してゲームを行うことによってチームの一体感を形成することの大事さなどを体感することにもなります。

ロープレ(ロールプレイイング)

ロールプレイングとは役割(ロール)を演じる(プレイ)ことです。

つまり、参加者それぞれが職場での自分の役割をシナリオに沿って演じることで、実際にそういった状況になったときのことを想定し、問題や課題に対処・対応するための能力を身につけることができます。

eラーニング

eラーニングとは、インターネットを活用して行う研修や学習のことです。

決められた日時に決められた場所に集合して行われる研修と違い、場所や時間の制約を受けずに学びやスキルの習得が可能です。参加者の就業場所が広範囲であったり、時間がバラバラで集合が難しい場合でも効率的に行うことができます。

新人研修で使えるカリキュラムの内容

では、新人研修の最重要目的と言える「組織や職場で活躍する人材を育成する土台を形成する」ためのカリキュラムについてご紹介します。今回は特に、新卒採用を対象としてのカリキュラムを記載しています。

スタートアップ新人研修

社会人としての基本的姿勢の必要性を理解することと、基礎知識やスキルを習得することが重要です。体験型のカリキュラムでしっかりと覚えて身につけてもらうようにしましょう。

まずは、「社会人としてのマインドセット」で学生から社会人への意識改革を行います。「ビジネスマナー」や「報告・連絡・相談」、「接遇マナーとスキル」、「新人に求められる基礎スキル」などの習得を行います。
スタートアップ研修は、現場に出て実務に入る前、いわゆるOJT研修の前に必須の研修として行いましょう。

定期的なフォローアップ新人研修

仕事にも職場にも慣れてくると、本人も気が付かないうちに少しずつモチベーションが下がってくることがあります。そのため、モチベーションが下がりやすい時期にフォローアップ研修を導入することが効果的です。

例としては、入社後3ヵ月~6ヵ月を目途に、「理想と現実のギャップを明確にして、そのギャップを埋めるために自分と向き合う」、入社後7カ月~10カ月を目途に、「コミュニケーション力を高め、仕事がしやすい環境と関係性を作る」、入社後11カ月以降を目途に、「2年目に向けて協働のための仕事の進め方と対人関係を考える」などがあります。

いつまでも新人でいられることはありません。フォローアップ研修を通して、先輩になる、後輩を持つ意識と自覚を持つように指導していきましょう。

教育担当者のための育成研修

新卒採用者とは違いますが、重要な研修の一つとしてご紹介します。

新人研修の成果と効果を高めるためにも、組織・職場全体で取り組むためにも、教育担当者の育成環境を作ることが重要です。この教育担当者の育成を軽視すると、育成担当者が疲弊したり思い悩んでしまったりして離職に繋がってしまう危険性があります。

また、能力が不足している担当者から教育を受けた新人が、担当者や職場に不信感を持ってしまうことで離職するケースもあります。より良い教育担当者を育成し、その教育担当者から指導を受けた新人が次の教育担当者へと育つという好循環を目指して行う非常に重要な研修です。

内容としては、「教育担当者の役割を理解する」「信頼を築くコミュニケーションテクニックを学ぶ」「後輩のやる気を引き出す指示の出し方・伝え方を実践する」などがあります。

当社では、医療機関や介護施設向けの新人研修を実施しています。
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まとめ

いかがでしたでしょうか。新人研修の重要性が伝わりましたでしょうか?
過去の歴史から見ても、人材育成を怠った企業が成長発展した例はありません。やはり、企業にとって最大の資源は「人」なのです。そのスタート段階が新人研修です。決して安易に考えてはいけません。
目的と内容をしっかりと精査した新人研修を行い、組織や職場で活躍する人材を育成しましょう!

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