組織を強くするモチベーションコラム

アサーションとは?職場の人間関係を円滑にするコミュニケーションスキルを紹介

アサーションとは?職場の人間関係を円滑にするコミュニケーションスキルを紹介


アサーションとは、相手を尊重しながら自分の意見や考えを、明確に伝えるコミュニケーションスキルの事です。このアサーションを学び、スキルを身につけることで、相手との良い人間関係を構築しやすくなるのです。良い人間関係を築くことは、職場において自身の仕事をしやすくするためにもとても大切な事柄です。本記事ではその内容とスキルについて解説いたします。

アサーションとは?

「どんな人でも自分の持つ意思や要求を伝える権利がある」という考えに基づく適切な自己表現をする、コミュニケーションスキルの1つです。1950年代、(米)心理学者ジョセフ・ウォルピにより「行動療法」と呼ばれる心理療法の中で生まれました。1970年代になると、人種差別の観点から相手を尊重する自己表現方法として知られ、日本には1980代より教育・医療現場で活用されるようになりました。

アサーションの意味

アサーションとは、もともと「自己主張」という意味です。自己主張をするために自分が相手と対等な立場に立って行うコミュニケーションスキルのことです。医療現場では、医療者と患者様の間のコミュニケーションスキルでも活用・注目されており、言いづらいことを伝えるためのコミュニケーションスキルの意味で使われています。

アサーションは適切な自己表現のスキル

アサーションは、相手を尊重しながら自分の意見や考えを明確に伝えるコミュニケーションスキルなのです。相手の主張を抑え込んで自分の考えを押し通すようなやり方や、相手の主張をすべて飲み込み迎合するようなやり方とは異なります。相手と同じ高さの目線に立ち、その場にふさわしい言葉を選びながら、自分の意見や気持ちをストレートに表現する技術でのことなのです。

アサーションの歴史

アサーションの考え方とトレーニング方法は、1950年代のアメリカで「行動療法」と呼ばれる心理療法の中から生まれました。その後、対人関係に悩む人のためのカウンセリングに取り入れられ、1960~70年代には「人権拡張」「差別撤廃」といった公民権運動と密接に関わり合っていました。日本において、アサーションという概念が持ち込まれたのは1980年代で、アメリカで理論を学んだ平木典子氏が紹介し、その後、人間関係促進のトレーニング方法として浸透しています。

アサーションのメリット

アサーションのメリットは、自分自身の考えを適切に伝えることができるようになることです。

コミュニケーションが円滑になる

アサーションは、相手の考えを尊重しながら自分の意見や考えを伝えるため、相手とのコミュニケーションが円滑になり、良好な人間関係を構築しやすくなります。

自己肯定感が高まる

アサーションで自分の意見や考えを上手く伝えられるようになると自己肯定感が向上します。自己肯定感が高まると、仕事やプライベートで積極的に行動できるようになり、人生がより豊かになります。

ストレスや対人関係のトラブルを減らせる

アサーションを身に着けることで、自分の意見や考えを適切に伝えられるようになるため、ストレスの軽減につながります。また、コミュニケーションが円滑化することで、人間関係のトラブルを減らすことが出来るようになります。

業務効率が向上する

アサーションを身に着けることで、業務で絵意見を求められたときに自分の考えをスムーズに回答できるようになります。このことから、業務効率が向上するのです。また、お互いが自分の意見や考えを積極的に伝えられるようになることで職場の活性化にもつながります。

コミュニケーションの種類

コミュニケーションにおいては3つのスタイルがあります。そのうちアサーションでは、「アサーティブなコミュニケーション」を目指します。

アグレッシブ(攻撃的)なコミュニケーション

相手に配慮せずに自分の考えや意見を強く主張するコミュニケーション方法です。

ノン・アサーティブ(非主張的)なコミュニケーション

自分の意見や感情を無視して相手に合わせようとするコミュニケーション方法です。

アサーティブ(攻撃的かつ非主張的)なコミュニケーション

相手へ配慮しつつも自分の気持ちや考えを伝えるコミュニケーション方法です。

アサーション(アサーティブ)のコミュニケーションの特徴

アサーティブコミュニケーションには以下のような特徴があります。

1.相手を尊重する

お互いに考え方や重要性を理解して行うということです。これは例えば、上司や部下の関係であっても尊敬する気持ちをもって行うことが大切です。

2.自分の考えや気持ちを明確に伝える

自分の言葉で話すことにより、成り立つものなため、相手に合わせようとせずに自分の気持ちを伝えることが大切です。

3.率直に伝える

テクニックにとらわれずに、自分の気持ちを率直に伝えることが大切です。
例えば、主語を「私」にする話し方をすることが大切です。

アサーションを身に着ける方法

アサーティブなコミュニケーションを身に着けるためには、以下の方法が有効です。

日常会話の中で、アサーティブなコミュニケーションを意識する

日ごろから、「相手を尊重する」「考えを明確に伝える」「率直に伝える」ということを意識して会話をすることが大切です。

ロールプレイングを行う

意識するだけでは、なかなか取り入れることが難しいため、ロールプレイングによる実践を積むことが大切です。

アサーション研修を受ける

学びの時間をもって、理論や実践を行う研修という時間を持つことが、アサーティブコミュニケーションを習得する良い時間となります。

まとめ

「アサーションを学ぶことで自分の意見をしっかり伝えることができます」
「コミュニケーションストレスが減ることで、職場での人間関係のストレスも軽減できます」
これこそがアサーションを学び、その方法を身につけるべき理由です。
相手と対等な立場で意見を交換するコミュニケーション方法を身につけると、自分の意見を相手に配慮しながら伝えることが出来るため、職場の中においてコミュニケーションの活性化につながります。そうすることで、自分の意見を伝えられないなとのストレス解消にもなり、職場内での良い人間関係の構築にもつながります。是非、学びの場である研修を活用してみませんか。

■当社で行っているアサーション研修についてはこちら
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